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なまはげ通信

2017/08/31

ラガーマンから社長へ(自分らしさは基本の積み重ねの中で生まれる)ー土田雅人さん

秋工同窓会

各 位

秋工ラクビー後援会の船木です。

「 ラガーマンから社長へ(自分らしさは基本の積み重ねの中で生まれる)ー土田雅人さん 」を紹介させていただきます。

土田雅人日本ラクビー協会理事(2019年ラクビーワールドカップ日本強化委員長・サントリービバレッジソリューション代表取締役社長)

自分らしく働くためには何が必要なのだろうか サントリーラクビー部で選手・監督として活躍する傍ら、営業マンとしても結果を残してきた経歴をもつ、土田雅人さん(サントリービバレッジソリューション代表取締役社長)に話を聞いた。

今月18日、ラクビー・トップリーグが開幕した。昨年全勝優勝を果たした、サントリー対キャノンの一戦(東京・秩父宮ラクビー場)には1万人を超える観客が詰めかけた。体を張ったプレーに観客は沸いた。

◎勝つために、選手たちは日頃からハードな練習を積み重ねる。その中で、サントリーラクビー部は仕事と練習を両立する伝統がある。
 私が酒類の営業をしていた時は、昼は酒屋さんを回り、19時からラクビーの練習。終わった後も居酒屋さんなどをまわっていました。時間が許す限り顔を出し、つながりが深くなるように、そのお店に対するサービスの方法も工夫しました。仕事の評価も他の社員と同じ。練習があるから優遇されることもなく、監督の時も変わりませんでした。練習に出るため、定時で仕事を終わらせ、満員電車に揺られてグランドに向かう。最初はそれだけで倒れそうでした。でも時間を決め、優先順位を付けて仕事をするクセが付き、時間を有効に使えるようなりました。

現在はプロ選手も増え、午前は仕事、午後は練習など選手の置かれた環境は変わりましたが、仕事に真剣に打ち込む姿勢は受け継がれています。

◎1995年には監督としてサントリーを初の日本一に導くなど、強豪へと押し上げた。仕事では新規販路開拓により社長賞を受賞するなど、両方で結果を残してきたことは基本に徹することだ。

ラクビーは試合が始まれば選手の自己判断力が問われます。選手自身が考えるためには原点となる型が必要になります。「型にはめる」とイメージするかもしれませんが、そうではなく、共通意識を持つということ。自由な発想 、驚くようなひらめきは自由なところからは生まれにくい。しっかりとした型があるからこそ、それを飛び出した時に独自性が生まれるのだと思います。世界でも強いチームには必ず型となるものがあります。ビジネスにおいても同様です。会社の理念、あいさつや身だしなみなど、基本を大事にしています。

◎ポジションによって求められる能力が異なるのがラクビーの特徴。足の速い選手、重量とパワーに秀でた選手、判断力に優れた選手、1人1人の個性を生かし、ボールをつなぎトライする。それがラクビーの魅力の1つでもある。
 サントリーには創業者から受け継がれている「やってみなはれ」との精神があります。何でも挑戦し、経験を成長の糧にする文化が根付いています。そのために大切なのが現状を正しく把握する力です。
 私が監督に就任した当初、勝てない原因を選手に尋ねた時、自分自身に対する現状把握が出来ていない。自分の強み弱みが言えず、どこをどう直し、どう練習すれば強くなれるかわからない選手ばかりでした。そこで自身や」チームについて現状を分析し、人に言葉で伝える訓練を繰り返ししました。 練習でも実践以上にビデオを繰り返し見て、どこが強くてどこが弱いのか話会う機会をつくりました。どこを直せば目標に到達できるのかわかるようになり、強みを自覚することで自信も生まれていったのです。

◎監督として社長として多くの後輩を育んできた土田さんには今の若い世代はどう映っているのか?
 よくゆとり世代だとか、いまの人は我慢が出来ないとかいう意見を耳にしますが私はそうは思いません。ラクビーの練習を見ても皆真面目に取り組んでいます。 全社員を対象にアイデアを募ったことがあります。今の若い世代はよく考えているし、ユニークな発想を持っています。とても意欲的だと思います。 問題はそれを引き出す側にあると思っています。
 個性を伸ばせるリーダーをいかに育成していくのか。それが私に課せられた問題だと思っています。 その上で、もし、やりたい仕事と現実とのギャップに悩んでいる人がいたら、基本を徹底的に身につけてもらいたい。 その中で自分の弱みも強みもわかるし、何が大切なのかも見えてくる。基本を積み重ねた先に、自分らしさが見えてくる。やりたいことに近づけると思うのです。 グローバル化の今、若い皆さんが活躍できる場所はたくさんあります。日本、世界のために、共にチャレンジしていきましょう。 (聖教新聞2017.8.26)


土田 雅人(つちだ まさと)紹介:
 (1962年10月21日 - )は、日本のラグビー選手・監督。サントリー酒類執行役員 スピリッツ事業部長、サントリーフーズ社長(現:取締役)を経て、サントリービバレッジソリューション社長。日本ラグビーフットボール協会理事。

参考:
  〇リーダーたちの名言集(土田雅人):
  〇土田雅人:
  〇世界標準のコーチング、組織づくりとは(平尾誠二さんと対談) :
  ○土田雅人画像:
  ○サントリーラクビー部メンバー


秋工同窓生の皆様 土田雅人さん(日本ラクビー協会理事=2019年ラクビーワールドカップ日本強化委員長)の応援よろしくお願いいたします。

以上

秋工ROB集合日7.22(秋工)1 渡部ROB会長、土田雅人さん、元中野OB会長)(藤田秋工R後援会幹事長提供)

秋工ROB集合日7.22(秋工)2 (藤田秋工R後援会幹事長提供)

秋工ROB集合日7.22(秋工)3  元日本代表サントリー成田秀悦(現 秋田NB))(藤田秋工R後援会幹事長提供)

秋工ROB集合日7.22(秋工)4 (藤田秋工R後援会幹事長提供)

船木政秋氏 (秋田在住S44K)


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