なまはげ通信

秋工同窓会

各　位

秋工ラクビー後援会の船木です。

「天野芳太郎先生を偲ぶ記念会（顕彰碑建立26年・・・秋工同窓生６名参加）」を紹介させていただきます。

男鹿市脇本出身の古代アンデス文明の研究者で、ペルーの首都リマに天野博物館を設立した天野芳太郎氏(秋工出）の偉大な功績を知ってもらいたいので皆さんにお知らせします。

天野芳太郎氏をしのぶ記念会が脇本公民館敷地内の１階ホールで開かれました。（台風２５号通過中により本来は顕彰碑も前で行う） 秋田南米交 流会の関係者ら約５０人が出席しました。

秋工からは、工藤嘉範秋工同窓会長、男鹿市長の代読として藤原誠男鹿市観光文化スポーツ部部長、泉明脇本城址懇話会会長、泉田留之助さん（95歳）26年間「偲ぶ記年会」に1度も休みなし参加、大友洋一男鹿市秋工同窓会会長、に私が参加しました。

高桑代表は「天野先生の功績を子供たちに伝えていきたい」と挨拶。

記念会に続き、天野先生の孫で、天野博物館の顧問を務める阪根博さんのメーセージを天野実さん（世話人代表事務局）が代読しました。

◎生い立ち
• 秋田県南秋田郡脇本村（現在の男鹿市脇本）生まれ。
• 1912年（明治45年）に秋田市高等小学校を卒業、陸軍幼年学校を受験するが視力が弱いため不合格。
• 1913年（大正2年）4月に秋田県立工業学校（現在の秋田県立秋田工業高等学校）機械科に入学した。1916年（大正5年）3月に秋田工業学校を卒業。
• 神奈川県にいた父を頼り上京。1917年（大正6年）に横浜市の浅野造船所に就職。
• 1920年（大正9年）に合資会社神奈川鋳物工場を設立。その後、小型エンジンを扱う天野商会を設立。
• 関東大震災で罹災するが、その機会を逃さず横浜市関内の馬車道および鶴見の遊園地「花月園」に饅頭屋を出店し稼いだ。

◎アンデス文明の研究
• 天野はペルーでの事業が成功した後、チャンカイ文化遺跡の調査・発掘に取り組んだ。 このアンデス文明に対する興味は、チリで農場を経営した際に農場がコンセプシオン郊外のアンダリエンにあったことから、この地の先住民アラウカノ族に興味をもったことに始まる。
• 1956年（昭和31年）2月、人類学者の東京大学教養学部助教授泉靖一が天野のもとを訪れる。
• 泉は天野が調査したペルーの古代文明について興味を持ち、後に東京大学にアンデス考古学の講座を開設した。
• 天野は1958年（昭和33年）1月に天野博物館を設立。同年5月に東京で「インカ帝国文化展」を開催した。
• その後も天野の発掘調査は続き、1964年（昭和39年）5月にリマに博物館が竣工
• 1967年（昭和42年）5月14日には当時の皇太子（今上天皇）夫妻が来訪している。
• 1959年（昭和34年）ペルー文化功労勲章を受章。
• 1980年（昭和55年）吉川英治賞を受賞。
• 1982年（昭和57年）に国際交流基金賞を受賞。
• 1982年（昭和57年）10月14日に死去。

◎著書
• あちら・こちら物語 中南米随筆 誠文堂新光社, 1936.
• パナマ及びパナマ運河 朝日新聞社, 1943.
• 南米史話アラウカノ族の如く 汎洋社, 1944.
• 中南米の表情 大日本雄弁会講談社, 1948.
• 沙漠 をだまき, 1955.
• アンデスの染織 天野博物館染織図録 選. 同朋舎, 1977.6.
• ペルーの天野博物館 古代アンデス文化案内 義井豊撮影 1983.8. 岩波グラフィックス
• わが囚われの記 第二次大戦と中南米移民 1983.10. 中公文庫

外部リンク：
　　〇天野芳太郎　画像：
　　〇大貫良夫（東京大学教養学部名誉教授）と天野芳太郎：
　　〇天野芳太郎　人物伝：
　　〇天野芳太郎　博物館：

秋工同窓生の皆様　天野芳太郎先生の応援よろしくお願いいたします。

以上

1．天野芳太郎先生を偲ぶ記念会資料1

2．天野芳太郎先生を偲ぶ記念会資料2

3．天野芳太郎先生を偲ぶ記念会資料3

4．天野芳太郎先生を偲ぶ記念会資料4

5．天野芳太郎先生を偲ぶ記念会資料5

6．天野芳太郎先生を偲ぶ記念会資料6

7．天野芳太郎先生を偲ぶ記念会資料7

8．天野芳太郎先生を偲ぶ記念会資料8