秋工同窓会
各 位
秋工ラクビー後援会の船木です。
「遠藤幸雄さん秋工に栄光の品(オリンピック・体操金メダル)家族から」を紹介させていただきます。
1964年東京五輪の体操男子個人総合で日本勢初の金メダリストとなり、五輪3大会で計5個の金メダルを
獲得した秋田市出身(秋工OB)の故遠藤幸雄さん(2009年、72歳で死去)の優勝杯やトロフィーなど
栄光の品々が、同市の母校秋田工業高校に寄贈された。
12月12日に同校でお披露目会が開かれ、体操部OBや現役部員らが遠藤さんの偉大な功績をしのんだ。
今回寄贈されたのは遠藤さんが1962~65年に4連覇した全日本選手権の優勝杯やNHK杯の優勝トロフィー、
国際体操殿堂入りの盾など計16点。同校体操部OB会が、東京五輪が開催されるのを機に、
遠藤さんの功績を母校の後輩に知ってもらおうと学校に提案。
東京で暮らす遠藤さんの家族の協力を得て、寄贈が実現した。
秋工体操部同期 堀井弘(84):3年間苦楽をともにした。素直で努力家で後輩の面倒見が良かった。
秋工体操部主将 森山璃久(2年):遠藤先輩に少しでも近づけるように日々の練習を頑張りたい。
遠藤さんの妻 保子さん:主人は古里にとても思い入れが強く、恩を感じていた。母校に飾って
いただけると聴き感謝の気持ちを込めて送り出した。
主人の姿を通して、辛抱強く努力し、とにかく続けることが大事だと感じている。
逆境でもお世話になった方への恩をわすれず頑張ってほしい。
私も東京秋工会(東京2+2.5 +5.5年=計10年お世話になりました)の総会に出席した時に
遠藤幸雄さんが東京秋工会副会長として雑用を黙々とこなしている姿を拝見しました。
当時日大の教授、日本体操協会の副会長などを歴任している中での姿に感動したことを覚えています。
遠藤 幸雄(えんどう・ゆきお)紹介:
1937年(昭和12年)1月18日 - 2009年(平成21年)3月25日)は、日本の体操競技選手である。
経歴・人物:
秋田県秋田市出身。秋田工業高校から東京教育大学(現筑波大学)卒業。
小学校3年生の時に母親を亡くし、中学1年の冬から養護施設で育つ。中学2年の時、
先生の勧めで体操部に入部し、市内大会では数々の表彰台に上がる。
同じ秋田県出身の小野喬を目標に競技を続け、東京教育大学在学時代から体操競技日本代表選手に
選ばれてオリンピック、世界選手権など数々の国際大会に出場した。
1964年東京オリンピックでは日本選手としては初めてとなる個人総合優勝を果たした。
過去2回のオリンピックに僅差で個人総合優勝を逃していた小野は遠藤の快挙を喜び、
個人的に遠藤にトロフィーを贈った。遠藤はこのトロフィーを「永遠の記念品」と述べている。
東京オリンピック個人総合の最終種目となった鞍馬を前に、遠藤は9.00を出せば2位のボリス・シャハリン
(ソビエト連邦、ローマ五輪個人総合金メダリスト)が最終種目でたとえ10.00を出しても追いつかない
絶対的優位を築いていたが、日本悲願の個人総合優勝のかかる重圧の中、
会場が凍りつく落下寸前の演技の止まるミスを連発、長い協議の末9.10をマーク。
ソ連の執拗な採点に対する抗議も覆らず、遂に日本に個人総合の金メダルをもたらした。
この功績を基にドイツから託された「最も高い成績を残した選手に」と第1回アテネオリンピックの
優勝メダルが与えられたが、後にそれは秩父宮スポーツ博物館に寄贈された。
東京教育大学卒業後、日本大学に就職し、助手になる。
1998年に国際体操殿堂入り。引退後、1972年ミュンヘンオリンピックでチームリーダーを務めるなど、
指導者としても活躍の場を広げた。また日本体操協会では専務理事、副会長を経て協会顧問を務めていた。
長男の遠藤幸一も父と同じ体操選手となり、日本体操協会常務理事を務めている。
日本オリンピック委員会理事も歴任。元日本大学文理学部教授。
1996年に紫綬褒章、2008年には旭日中綬章をそれぞれ受章した。
2009年3月25日、食道がんのため逝去。72歳没。養護施設への寄付を最期まで続けていた。
成績:
1960年 全日本選手権 種目別あん馬優勝
1960年8月 ローマオリンピック 男子団体総合金メダル[2](日本初の男子団体総合金メダル)
1962年 全日本選手権 個人総合、ゆか、つり輪、跳馬、鉄棒優勝
1962年 世界選手権(チェコ・プラハ) 団体優勝、個人総合、ゆか、つり輪、跳馬、鉄棒、2位、平行棒3位
1963年 全日本選手権 個人総合、ゆか、つり輪、跳馬優勝
1964年 全日本選手権 個人総合、ゆか、あん馬、跳馬、平行棒、鉄棒優勝
1964年10月 東京オリンピック 男子個人総合、団体総合、種目別平行棒金メダル、種目別ゆか銀メダル
1965年 全日本選手権 個人総合、ゆか、跳馬、鉄棒優勝
1966年9月 第16回世界体操競技選手権(ドイツ・ドルトムント)団体総合金メダル、個人総合7位、ゆか、鉄棒銀メダル、跳馬4位
1968年10月 メキシコシティーオリンピック 男子団体総合金メダル、種目別跳馬銀メダル
オリンピックでの成績:
金 1960 ローマ 男子団体総合
金 1964 東京 男子平行棒
金 1964 東京 男子個人総合
金 1964 東京 男子団体総合
金 1968 メキシコシティー 男子団体総合
銀 1964 東京 男子ゆか
銀 1968 メキシコシティー 男子跳馬
外部リンク:
〇体操 遠藤幸雄 画像:
〇遠藤幸雄「私はその感動で泣いたのです。私の涙は金メダルの涙ではない。自分に勝てた感動で涙をこぼしたのです」:
秋工同窓生の皆様 秋工体操部、遠藤幸雄さんの家族(保子さん、遠藤幸一さん)の応援よろしくお願いいたします。
以上