「ゴルフと私」

―東京秋工会ゴルフ大会で優勝してー


池田 護  
昭和36年機械科卒

 東京秋工会第34回ゴルフ大会が平成20年10月15日 千葉県野田市の千葉カントリークラブ川間コースで行われました。前日の雨も晴れ上がり絶好のゴルフ日和となり、澤木名誉会長、三平会長以下27名の参加で盛大に開催されました。私は2回目の参加ながら計らずも優勝という栄誉を手にすることが出来ました。このような大きなコンペでの優勝は10数年振りであり大変感激しています。

勝因は色々ありますが、同伴者がM36同級生達で気心の知れた仲間と一緒で気負わず気軽にプレー出来たこと、ハンディに恵まれたことなど、ラッキーが重なったことであります。

技術的にはへそくりはたいて入手した新しいユーティリティクラブの2本が大活躍してくれたことであります。年々落ちる飛距離とパワー不足を補うために、苦手なフェアウェイウッドを捨て、ロフト19度と22度のユーティリティを使いセカンドショットのミスが少なくなったことです。残り180ヤード以上の距離にユーティリティを使い、数ホールでパーオン出来たことなどが好スコアにつながったものと分析しており、これもシニアゴルファーの重要なポイントでもあるように感じております。

 恒例の19番ホールでは個性豊かな先輩諸兄が秋田なまりで巧みな話術を駆使してその場を和ませ、大いに盛り上がり大変楽しい大会でありました。その後の20番ホールは三々五々それぞれのグループが予定の店で反省会ならぬ飲み会で再び盛り上がりました。聞くところによると横浜地区の面々は、名誉会長と御一緒したM36の数名が21番ホール、22番・・・とラウンドを重ね、OBを連発しながら帰宅が午前様であったようです。このように同窓生が大いに旧交を温めることが出来、おもい出に残る楽しい一日でありました。三平会長はじめ参加された皆様に衷心よりお礼申し上げます。

 ところで、私のゴルフ暦は30数年になりますが、これまでのつたない人間生活において数々の節目にゴルフが登場し成長の糧となってきたように感じています。

第一の節目は30歳過ぎた頃に仕事や人間関係に苦悩していた時期に友人の勧めでゴルフと出会い、練習場で毎日のうっぷんをボールにぶっつけてストレス発散に役立ったことであります。それ以来、集中してゴルフと向き合い腕前も少しずつ上達し、仲間うちコンペではシングルハンディをもらってプレーをしていました。そして、ラウンドではコースマネージメントを考えながらのプレーはもちろんのことですが、ボールの行き先に「最悪を覚悟して最善を尽くす」ことを学び仕事や生活に大いに役立ったものと思っています。

第二の節目は50歳過ぎ、入社以来勤務した千葉県のH社茂原工場を自己都合退職し滋賀県大津市の中小企業N社に縁あって転職し、琵琶湖近くで単身赴任していた時期であります。他に特別の趣味を持たなかった私のストレス解消法はやはりゴルフでした。琵琶湖から40分位の所に狸の置物で有名な信楽焼きの陶芸の里がありますが、この近くに以前男子プロのテストコースでもあった信楽カントリー倶楽部があります。プロテストコースだけに距離も長く、池やバンカー等のハザードを巧みに配置した戦略性豊かな難コースであります。週末には信楽のコースに通いながら徐々にこのコースも攻略出来るようになり、JGAハンディキャップ10を得るまでに上達することが出来ました。また、大阪や京都などから来る関西弁ゴルファーに交じってプレーすることによって広い人間関係を築くことが出来ました。しかし、未だ関西弁と関西の芝目を読みきれていませんが、関西人の心をしっかりつかむことができたような気がします。お陰様で65歳の定年退職後も非常勤ながら毎月1〜2回の頻度で新幹線のぞみ号に乗って琵琶湖のN社に通っており、私のぼけ防止に役立っています。

 第三の節目はN社を退職し健康重視の現在です。ゴルフ銀座と称されている国道297号線に近い千葉県茂原市に戻りゴルフライフに浸っております。年のためにすっかり飛距離も落ち、スコアもボギーペースを維持しながら穏やかにプレーを楽しんでいます。秋工同窓生の皆様や昔のH社仲間達、地域の人々、更には100人以上参加する大コンペの厚生年金クラブなどのコンペに参加し、様々な人達と楽しくラウンドして少なからず人間力を広げているように感じています。

今後もゴルフが健康の薬となるように東京秋工会ゴルフ会や同窓会等に参加していきたいと思っております。

 最後になりましたが東京秋工会のますますの発展と同窓生諸氏の御健勝を祈念いたします。 

          以上