秋田工業高校近況

秋田工業高校 校長

船木賢咲

1.自己紹介

男鹿市船川港生まれ 秋田高校から東京教育大学体育学部卒、母校秋田高校で18年間勤務(柔道部 監督)13年間教育委員会勤務、由利工業高校教頭1年間、矢島高校長3年 平成21年4月から秋田工業高校に赴任して参りました。

2.秋工に赴任して

4月から赴任してみて、生徒は思いの外、まじめできちんとしており、びっくりです(失礼)、あいさつ立派、掃除サボりなし、授業では教師の話を居眠りもせず聞いております。放課後になると一斉に運動部、文化部でさらに生き生きと活動しております。生徒数は709名でありピーク時昭和40年代1400名の約半分の規模となりました。これでも全県の中では大規模校であります。

3. 中央支部総体

団体優勝は6(バスケット・バレーボール・空手(男・女)・テニス・ラグビー)個人優勝13、準優勝16 、3位19、マーチングバンド秋田大会1位、東北大会出場。昔は「中央支部を制するものは全県を制する」と言われましたが、各種目、県北・県南で強豪があり全県総体は各部気合いの入れ直しです。

・ラグビーにおいては

準決勝 本校 53 - 0 男鹿工業
決勝 本校 7 - 0 秋田中央

〈黒沢監督談〉 今年度最初の公式戦。優勝と、本校の目指すアップテンポにボールを継続するラグビーを展開することを目標に臨んだが、大事なところでミスを連発しトライに結びつかず、結果的には7−0の僅差の優勝であった。タイトで厳しい試合展開・状況の中で正確なプレーが出来ず、個々の基礎・基本プレーの未熟さを痛感した。10月の花園県予選に向けて綿密な強化計画のもと、しっかりと鍛えていきたい。レギュラーの半数近くが2年生という若いチーム構成であり、発展途上のチームと思っている。 昨年度着手した、強化体制(OBコーチ陣)・システム作りは順調に進んできている。今年は、その中身・内容を充実させることがポイントと思っている。  今年度も、秋田高校・秋田中央高校・本校の三つどもえと言われているが、今後の強化・練習で秋には圧倒できると確信している。

4.工業高校の一等賞を目指して

全国トップは
・宮崎県立佐土原高校(情報系の高校)・・国公立大学合格者は全国1位(20年度は27名合格:本校は11名)40名の実績あり、数年前夏の甲子園出場
・熊本県立熊本工業高校・・10の科を持つ伝統校。19年度ジュニアマイスター顕彰数、全国1位(本校31位)、20年度国公立大学合格者23名公務員合格者52名(自衛隊を除く)の2校があげられます この2校に追いつくのは至難の業ではありますが、一歩一歩近づき、文武において将来は「追いつけ・追い越せ」であります。昨年本校の中堅教員で作った改革構想案では、国公立大20名を目標に掲げました。

5.金砂町は今

 少子化により学校周辺の子供達が減少し、閑静な住宅街と言えば聞こえはいいですが少し寂しい気がします。ただ秋田北高(男女共学になり少し残念)秋田東中学校と本校の生徒の朝晩通学時間帯が町を元気にしている感があります。 そして、旭川は以前と変わらず、学校の桜は今年もきれいに咲きました。

6.校舎改築に向けて

・4月27日に行われた県議会学術教育公安委員会のなかで「秋田工業高校、他2校の改築等・・・いずれにしても平成25年までには実施する」教育長答弁
・7月10日校舎改築期成同盟会が開催されます。

※同窓会、県議会議員、PTA、学校が一体となり前進したいものです

 〈最後に〉経済状況が地球的不況に陥り生徒の出口が大変です。三分の二が就職希望の本校の真価が問われる一年と位置づけ、教職員一丸となり彼らの進路実現に向け全力を尽くす所存であります。同窓の皆様にはこれまで以上のご支援ご協力お願い申し上げましてあいさつと秋工近況といたします。