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会員寄稿

第1回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会

2014/07/28

「アシックスカップ2014 第1回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会」が、7月19日から21日まで、長野県上田市菅平高原 サニアパーク菅平(長野県上田市)で、47都道府県から代表チームが参加し開催された。

競技方式は、予選プールとして、3チームずつ16プールに別れ、各プール内総当たりで1チームが2回戦ずつを行い、プール内順位に応じて、決勝のカップ・プレート・ボウルの3トーナメントのいずれかに出場し、優勝チームを決定する。

プールFで出場の秋田工は、1回戦 報徳学園に 12−38、2回戦 九州学院に 12−26 と2連敗し、プール3位通過でボウルトーナメント出場となった。

ボウルトーナメントで秋田工は、倉吉北を 38−0、和歌山工を 33−12、北条 を 29−12 、決勝で 関商工を 45−7 と破り優勝した。選手はもっと上のトーナメントで試合したかったと思うが、よく頑張りました。

プール2位通過チームによるプレートトーナメントでは國學院大栃木が 長崎北陽台を 29−14で破っての優勝、 プール1位通過チームによるカップトーナメントでは 東福岡が御所実業を26−12で破って初代チャンピオンとなった。やはり東福岡はここでも強い。

試合が7分ハーフの14分と短く、グランドの広さは15人制と同じであるが人数が少ない分スピードが重視され選手は終始走り廻っているとの印象。また重量フォワードのスクラム戦、ゴール前5メートルの攻防、ラインアウトの駆け引きなどでは物足りなさを感じた。

少子化で15人制の人数が集まらない高校や女子チームの参加が予想され、ラグビー愛好者の底辺の広がりが期待される。試合時間が短い分1日に1チーム4試合も可能で、短期間で決着が付き、時間と費用面の節約にもなる。

7人制ラグビーの歴史は古く、資金不足や人数が集まらないなどの理由で、1883年にスコットランドで始まったことがきっかけとなり世界に広まった。

今ではIRBセブンズワールドシリーズや、ラグビー・ワールドカップセブンズなどの世界大会も行われている。日本での7人制ラグビーの初開催は1930年で、ラグビー日本代表が初結成された年と同じである。

7人制ラグビーは2016年のリオデジャネイロ五輪で正式種目として採用されることが決まっている

7人制ラグビーの特徴
項目 ルール コメント
プレイヤー人数 7人 交替/入替:1チームあたり5名以内とし、1チームあたり3名まで入替あるいは交替することができる。
試合時間 14分(7分ハーフ) 大会の決勝戦については、試合時間は20分以内に加え、延長を行うことができる。(10分ハーフ)
ハーフタイム 1分以内とする。 大会の決勝戦については、2分以内とする。
競技規則 15人制とほぼ同様 15人制との主な違い:
  • トライ後のコンバージョンキックやペナルティゴールキックはドロップキックとなる(プレースキック不可)
  • 得点後は得点したチームのキックオフで開始(15人制は得点されたほうのキックオフ)
  • コンバージョンキックの際、相手はチャージできない
ポジション形成 フォワード(FW)3名とバックス(BK)4名 主流のポジショニング
  • プロップ(PR)2名 / フッカー(HO)・・・FW3名
  • スクラムハーフ(SH) / スタンドオフ(SO) / スリークォーターバック(TB) 2名・・・BK4名
シンビン(一時退出) 2分間
写真:JPORTS tvより; テレビ観戦記 赤川 均

開会式

関商工戦

ボウルトーナメント優勝


7人制ラグビー公式サイト: [セブンズ]

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