金砂文芸コーナー

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短歌

変わり目の 三寒四温 長過ぎてさくらびっくり ほんとの吹雪
S31M 鈴木ひこゆき
冬野菜 豊作だよと 見捨てられ 不作になると 値が飛び跳ねる
S31M 鈴木ひこゆき
パスポート 更新帰りの ふるさと館  海外やめて秋田を想う
有楽町交通会館内、秋田ふるさと館にて S39K 三浦芳暉
ひさびさの つゆの合間に あじさいが 俺が俺がと しゃしゃり出ている
S43E 嵯峨良平
編集会議の 締め言葉 ハェグノムベシャ ノドカワイタベ
S47A 下總勉

川柳・俳句

登り険し くず花の山道 孫の笑顔
S39A 三平俊悦
八海山 雪原から 魚沼コシヒカリかな
S39A 三平俊悦
妻と買う 今夜のつまみ ギバサにガッコ
有楽町交通会館内、秋田ふるさと館にて S39K 三浦芳暉
今は逆 子供が付き添う 同窓会
S41K 奧山 恍
秋工会 財政難で どうしょうかい(同窓会) 
S41K 奧山 恍
天の川 チカチカ渡る ジャンボジェット機
この俳句はF社の四十五歳教育の俳句の講座で作ったものです。 同級生には字余りでこれは俳句でないと嘲笑されましたが、講師の俳人金子兜太先生からクラスで一番と褒められました。S36E 加賀谷健治
同窓会 どこに酒の字 かくれてる
作者泡酔・S43E 田口芳美
趣味だけが 喜ばれてる 同窓会
作者泡酔・S43E 田口芳美
蒸し風呂や 我慢比べの 赤い顔 
スーパー銭湯の大好きな蒸し風呂で必ず5人出たらその次に出ようと決めているのですが、最後の5人目の人も僕が出たら出ようと思っているようで、なかなか出なくて頑張ってしまい我慢比べのような体験ありませんか。S40S 佐々木進
同好会活動状況
  釣りゴルフ 道具最高 腕最低
  尺八は 息を吐きすぎ 目が回る
  詩吟では 腹から声でず ブーとでる
  山登り 山に上がらず 息上がる
S37C 地主勝己
石持てば 雑事忘れる 碁会かな
S41E 赤川均
武蔵野に 守る山里 若葉萌え
S41E 赤川均
普天間で 鳩が食らった 豆鉄砲
S31M 鈴木ひこゆき
国会を 小鳩飛び交う 億単位
S31M 鈴木ひこゆき
帰省旅費 節約出来たよ 同窓会
同窓会に出席したら故郷へ帰省したような気分になり旅費が節約できた気分か  S47A 下總勉
白鴉 黒けりゃ自由に 飛び回る
珍しい白いカラスをみて黒ければ囲われる事はないのにと思い ・写真上     S47A 下總勉
地中より 天(ソラ)が恋しい 落羽松(ラクウショウ)
ラクウショウの気根が地面より伸び上がっている様子を見て ・ 写真下 S47A 下總勉

「タバコのぼやき」

 お前が大好きだ 死んでも離さない
 こう言って 百万回のキスをしてくれる
 その都度火が点き 身も心も灰になる
 登山の一服 食後の一服 雨傘での一服
 捨てないで ずーと愛し続けておくれ

 でも近頃 受動喫煙防止とかで
 周りから 煙たがられているの
 死ぬほど苦しいと 花粉症の人
 大好き と言ってくれるあなた
 誰も居ない所で 思いっきり
 ヤニの出るほど キスしておくれ
  
S31M 鈴木ひこゆき

漢詩


「逢 老 郷」  作 王 子雲

 秋   天   逢   老   郷
 懐   念   話   田   園
 長   刻   耗   工   夫
 向   来   忘   業   天
 高   高   重   復   杯
 想   起   校   生   瞼
  
 「訳」秋の日同郷の人と逢ったら、田舎話しが懐かしく長い時間費やした。 ずーと学業の日々を忘れていたが、高々と杯を重ねたら校生の顔を思い出した。 「日本語の読み方」 秋天(シュウテン)に老郷(ロウゴウ)逢(ア)えば、田園話(デンエンバナ)し、懐念(カイネン)し長刻(チョウコク)に工夫耗(クフウモウ)す。 向来(コウライ)業天(ギョウテン)忘れ、高々と復杯(フクハイ)重ね、校生(コウセイ)の瞼(エン)想起(ソウキ)す。 「押韻」 偶数句の末語に(-an)で押韻 「解説」 各句に「秋田工業高校」の文字、一字づつ入れ六行詩で創った詩です。   S43E 嵯峨良平