東京秋工会のさらなる発展を願って

  1. 秋田県議会議長

  2. 冨樫 博之
  3. (昭和50年機械科定卒)

 「座右の銘は?」と問われることが最近になって多くなりました。偉人の名言や有名な諺は持ち合わせておりません。平成7年に「若さ39歳」のキャッチフレーズで県議会議員に初当選して以来、心に刻み込んでいる言葉がありますので、私はそれを答えます。「友は財(たから)なり」
 秋田市郊外の山あい(太平地区)で、特に財産もない農家の次男坊として生まれた私は、早くに父を亡くしましたので、子どものころの思い出は、母を手伝い暗くなるまで農作業をしたことと、友達と野山を駆けめぐって遊んだことぐらいです。
 大学を卒業したときには、「どんな仕事でも良いから一日も早く就職して、女手ひとつで大学まで行かせてくれた母に楽をさせてやらなければ」という思いでおりました。
 国会議員の秘書を経て、県議会議員に立候補したのですが、政治家の二世でもなく、「地盤」「看板」「カバン」もありません。男一匹、裸一貫からのスタートでした。
 そんな私を物心両面で後押ししてくださったのが、秋田工業高校同窓会の皆様をはじめとする幅広い年齢層の多くの友人や先輩、知人でした。まさに「友は財なり」であります。 昨年8月には、第62代の秋田県議会議長に就任いたしました。秋田工業卒業生として議長就任は初のことと思いますが、太田会長はじめ同窓会の皆様から盛大な祝賀会を開催していただき、心温まるお祝いと激励の言葉に目頭を熱くいたしました。心から感謝いたしております。 さて、秋田県の平成22年度一般会計予算において、我が母校秋田工業高校の整備事業費(基本設計方針策定経費)686万5千円が盛り込まれ、校舎改築事業がようやく目に見えた形で動き始めております。同窓会の皆様はじめ関係の皆様の地道な活動の賜であり、私も同窓会の一員として一日も早い竣工を願い、今後とも努力を重ねて参りたいと思っております。
 秋田工業高等学校同窓会東京支部「東京秋工会」におかれましては、今年、発足70周年を迎えられるそうであります。誠に喜ばしく、心からお祝いを申し上げますとともに、この間、運営にご尽力されました三平会長はじめ、会員の皆様方に深く敬意を表するものであります。前述のとおり、私も同窓会の皆様には大変お世話になっておりますが、卒業生はもちろんのこと、在校生にとっても心の大きな支えとなっておりますので、どうか、なお一層のご支援ご協力を賜りますよう、切にお願いいたします。
 最後になりますが、「東京秋工会」がさらなるご発展を遂げられ、会員の皆様が益々ご健勝でご活躍されますことを、ふるさと秋田の地よりお祈りしております。