東京秋工会発足70周年に寄せて

  1. 秋田県東京事務所長

  2. 福原 秀就

 秋田工業高等学校の「東京秋工会」発足70周年、誠におめでとうございます。
秋田工業高等学校は、明治37年に創立され、100年を越える歴史と伝統・実績をもち、「質実剛健」を校訓として金砂健児と呼ばれた卒業生は、秋田県内はもとより、日本の工業界にも優秀な人材を多数送り出しご活躍されております。また、工業分野の実業高校として、ものづくり教育に力を注ぎ、近年でも、経済産業省の燃料電池の性能や活用方法についての論文コンクールで最優秀賞に選ばれるなど、ものづくりのリーダー役として県内の工業界を牽引しておられます。一方、スポーツ面においても、全国最多の優勝回数15回を数える秋工・ラグビー部は秋田の誇りであり、体操のオリンピック金メダリストである故遠藤幸雄さんを輩出したほか、陸上部、ボクシング等々実績を数え上げたら切りがなく、まさに文武両道の学校であります。
その卒業生が組織する「東京秋工会」は、大きな特徴が二つあるように思います。一つは会報誌「KANASA」の内容が充実していることであり、会員に対する詳細な情報を提供するなど、会員同士の情報の共有化が図られております。もう一つの特徴は、ゴルフをはじめ6つの同好会を組織し、活動されていることであります。この取組が会員相互の親睦を図り、皆様の繋がりを強固にしているものと感じております。
さて、秋田県の現況は、経済・雇用情勢の悪化に加え、国内で最も早いスピードで人口減少が続くなど少子高齢化が急速に進み、地域活力の衰退が懸念される厳しい状況にあります。県では、この状況下にひるむことなく「嘆いているばかりでは何も変わりません。苦しい状況の下でも一歩先に進む勇気を共有し、みんなで未来を創っていこう!」という理念のもと、「ふるさと秋田元気創造プラン」を策定し、秋田の良さを活かしながら、「戦略産業の創出」、「秋田の食・農・観の売り込み」、「脱少子化」、「安心医療秋田・協働社会秋田の創造」を4つの柱として今年度からスタートいたしました。
現在首都圏におられます東京秋工会の皆様におかれましても、秋田のためにアクションを起こしていただければ、それは必ずやふるさと秋田の発展に繋がるものと信じておりますので、引き続き県勢発展へのお力添えを心からお願い申し上げます。
終わりに、東京秋工会の更なるご発展と皆様のご健勝、ご活躍をお祈り申し上げ、お祝いとさせていただきます。おめでとうございます。