70周年に寄せて

  1. 秋田県立秋田工業高等学校長

  2. 船木賢咲

T、同窓会の歩み
  1904年(明治37)年5月2日に開校した秋田工業学校は、5年後の1909年(明治42年)1期機械科の羽生実会長を中心に同窓会が発足して、100年余の歳月が過ぎました。当時の卒業生は国の政策に則り県内外各地へ就職し、その中で東京を中心とした東京秋工会が発足して70年を迎えることは、非常に喜ばしいかぎりであり、今後の益々の発展を祈っております。
秋工同窓生はフロンティア精神を持ち、各地・各企業に根を張り、お互いの親睦を深め鉱工業の問題を考究し併せて母校を後援し、本部同窓会にも多大な貢献をしている。主な事業をあげると、ラグビー蹴球後援部設置(S8年)武道場建設(S9年)同窓会名簿発行(S13年)校舎改築後の中庭の造園等(S49年)、緑化植樹・ラグビー場夜間照明増設等(S59年)・同窓会館建設(H元年)・屋外シャワーハウス建設(H6年)・多目的屋内運動場(金砂キューブ)(H16年・百周年)などの建設等を行ってきた。非常にありがたく感謝している。
 昨年は東京秋工会総会にも参加させていただき、陸上・ラグビー等の活躍を喜んでいただき、今後の発展のための意見交換を通して、会員の熱い思いを感じ取るとともに母校の期待の大きさを強く感じました。また、未曾有の就職難の中で卒業生の進路にも心配りをいただき協力を約束してくれました。ほんとうにありがたいことです。
 今年の同窓会入会式(3/1)には、佐々木・奥山両副幹事長に来校していただき、卒業以来の思いを語っていただくとともに、今後の同窓会を担う卒業生にエールを送っていただきました。終了後、東京周辺に就職・進学する生徒に対して、今後の会社・進学先の心配事や就職の相談に応ずるためにも東京秋工会報やはがきを配布し、連絡先を事務局に送るように手渡しし、後輩たちに入会の話をしていただいた。今後につながる取り組みと思われる。

U、現在の学校  現在の秋工は生徒の少子化・幾多の学科再編により、各学年機械科2クラス、電気科・土木科・建築科・工業化学科各1クラス計6クラスで全校生徒720名の学校となっている。これは、一番多いときの約半分の規模であるが、県下工業高校としては全県一の規模である。
現在の学校は昭和40年代の建築であるが、22年2月老朽化により、新校舎建築を陳情し調査費が計上され、近いうちの着工が予定されている。

(現在の状況)
学校の取り組み(2009年〜 )

    全国一の工業高校を目指して、以下のことに取り組んでいます。
  1. 学習指導の充実
  2. ものづくりと資格取得の推進
  3. 部活動の充実と発展
  4. 社会で通用する生徒指導の推進

最後に2009年は就職・進学の100%の達成、ラグビー部・陸上競技部等の全国大会出場。「エコノムーブ燃料電池部門」で世界水素会議高校日本代表としてドイツにてプレゼンテーション、現役2年生2名の危険物甲種合格を始め、技能士等の上級資格取得など着実な進歩が見られた。今後とも全国一の工業高校を目指して職員・生徒一丸となって進んで参りますので、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。