12月12日日本経済新聞の夕刊1面に、秋工が全国大会で優勝した自作の燃料電池車の記事が載りました。
ワールド・エコノ・ムーブ(World Econo Move、通称:WEM)とは、大会側から支給される同一コンディションのバッテリーあるいは水素ボンベを用いて、2時間のレース時間内に走る距離を競う省エネルギーレースである。
概要
第1回大会が1995年秋田県大潟村のソーラースポーツラインで開催され、その後毎年5月のゴールデンウィークにソーラースポーツラインの「南の橋」までの1周6kmのコースを利用して開催される。
競技としては鉛蓄電池部門と燃料電池部門があり、車体にバッテリーあるいは水素ボンベと燃料電池を搭載し、モーター(電動機)駆動によって2時間走行し、走行距離を競う。
鉛蓄電池部門は電気自動車レースで、スクーターなどに使用される定格容量12V-3Ahの制御弁式鉛蓄電池4個が支給され、144Wh(5HR)のエネルギーを2時間で使用する。
燃料電池部門は燃料電池車レースで、60リットルの水素吸蔵合金ボンベ2本に、合計110NL分の水素ガスを充填したものが支給される。これを固体高分子形燃料電池を使用して電気エネルギーとして取り出し、モーターで動力に変換し、48km/h程度に達する巡航速度が得られている。
2010年からは、175NL程度の水素ガスが充填されたボンベが支給され、120NLまでを使うという競技方法に変更され、超過使用分に応じて走行距離が短縮されるという競技ルールに変更された。
回数 | 開催年 | チーム名 | 車名 | 走行距離 |
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第9回 | 2003年 | チーム“ヨイショット!ミツバ ” | 旧型 USO 800 | 55,005.15m |
第10回 | 2004年 | チーム”ヨイショット!ミツバ” | 元祖 USO800 | 56,059.50m |
第11回 | 2005年 | NEO-EVER | Aqua | 60,100.73m |
第12回 | 2006年 | 中日本自動車短期大学 | マンボースマッシュ | 49,027.45m |
第13回 | 2007年 | 中日本自動車短期大学 | マンボースマッシュ | 62,301.21m |
第14回 | 2008年 | 東海大学チャレンジセンター | マジカル燃料電池くん | 77,374.22m |
第15回 | 2009年 | 東海大学チャレンジセンター | マジカル燃料電池くん | 68,058.37m |
第16回 | 2010年 | 東海大学チャレンジセンター | ファラデーマジック2 | 86,535.23m |
第17回 | 2011年 | 東海大学チャレンジセンター | ファラデーマジック2 | 81,491.61m |
第18回 | 2012年 | 秋田工業高等学校 | 秋工(あきこう)レーシングFC | 37,463.75m |
第19回 | 2013年 | 東京都市大学機親会学生会・エネ化有志 | 救援要請あめかぜ | 31,956.40m |
第20回 | 2014年 | 秋田工業高等学校 | 秋工(あきこう)レーシングFC | 54,062.70m |