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なまはげ通信

2018/06/21

大谷翔平が止まらない!“二刀流”の舞台裏に迫る(NHK番組 落合博満秋工野球部OB)

秋工同窓会

各 位

秋工ラクビー後援会の船木です。

「 大谷翔平が止まらない!“二刀流”の舞台裏に迫る(NHK番組 落合博満元中日監督) 」を紹介させていただきます。

NHKクローズアップ現代:
 衝撃の大リーグデビューから1か月半。4月の月間最優秀新人に選ばれるなど、“二刀流”で活躍するエンジェルスの大谷翔平選手。バッターとしてはホームラン5本、打率は3割4分を超え、チームの主軸となっている。ピッチャーとしても6試合に先発し3勝1敗。防御率は3点台を誇る。開幕前には苦戦した大谷選手の見違えるような活躍。その舞台裏で何があったのか?そして“二刀流”はどんな進化を見せるのか?徹底分析で迫る。

 ●大谷翔平“二刀流”の舞台裏 落合博満(秋工野球部OB)“オレ流”分析
 ●出演者
 ・落合博満さん (中日元監督)
 ・AKI猪瀬さん (MLBジャーナリスト)
 ・武田真一・田中泉 (キャスター)


Q:4月の月間最優秀新人にも選ばれたということで、ここまで順調な滑り出しというのは、最初から予想してましたか。
落合博満:ピッチャーとしては予想していました。もう一つ、二つ勝っていてもおかしくないのかな、と思いながら。ただ、どういう使い方するのかな。その使い方によっては、バッターとして、試合数、どのくらい使うのかっていうのがちょっと外から見てると分からない部分があったので。でも数字的にはこのくらい残しても、不思議ではないと思います。
Q:ホームラン5本、3勝1敗という成績ですけれども、これ、どう評価されていますか。
落合博満:いやー、これからでしょ。大体傾向が出ると思いますから。
Q:一般論として、足を上げると頭が動くというのはどういうことなんですか。
落合博満:簡単にね。説明だけします。皆さんやってくださいということではありません。 さっきの2つというのは、足を上げた場合と上げない場合です。バッターで一番難しいのは、要は、(バットを)トップの位置にどうやって入れるかってことなんです。入れば、あとそこからそのまま振ってくればいいだけですから。一番簡単なのは。 ただ、さっきの頭が動く。要は、構えてて足上げたときに一緒に出てくるから、トップの位置が決まらない。
Q:ちょっと前のめりになるような感じになるんですね。
落合博満:決まらないから、振れっていったって、振れないんです。力出てきませんから。後ろの足に、たまった力が伝わらないで、一緒にいくから、頭が動いてるという、そういう説明なんだと思います。
Q:その足を上げないことで固定するということなんですか。
落合博満:上げる上げないじゃなくて、「いかにしてトップを先に作るか」です。あれは作ったんです。先に足を上げないで、バットを(ボールが)来るときに、作っとく。 作ってるから、あとは来るボールに、そのままバットを出していけばいいというだけで。ただ、そのときにひざの使い方だとか、いろんな足の使い方、手の使い方、ちゃんと大谷の場合、準備、動いていますから。じーっと、こうやって待ってるわけじゃないです。だからこれ(=足を上げて踏み込む動作)を省いた。「先にトップを作った」。そういう理解してください。だからこれは誰がやってもいいっていうことではありません。応急処置だと思います。
Q:フォームの微妙な改良というのは、なかなかこのレベルの選手、難しいんじゃないかと思うんですけど、可能なんですね。
落合博満:アメリカだからしたんだろうと思います。日本では、やれって言っても恐らく「いやぁ、今のままでいいです」って聞く耳は持たなかったんじゃないかと思います。 自分は成功したいですから。だから「やれるべきものはなんでも取り入れてみよう」ということで、基本姿勢は何も変わってないと思います。「トップへ入れるためにその動作をした」という、そういう理解でいいんだろうと思います。
Q:大谷選手の準備のしかた、どういうふうにご覧になりますか。
落合博満:これ、普通だと思うんですけど。われわれはずっとそういう教育を受けてきているんで、一瞬たりともグラウンドからは目を離さない。いつ、ゲームって言われても(いいように)準備する。座っていても、相手のピッチャーは、どういうフォームで、どういう球種を投げているか、それに合わせながら、頭の中でのイメージトレーニングをする。それは言われなくてもやっていなければ、この世界では生きていけない、そういう時代だったんで。それが今、珍しいっていう形で紹介されるってことは、しなくなってきてるのかな、という気がしますね。
Q:ピッチャーとして、バッターとして、いろんなデータを、人一倍、頭に入れなきゃいけないと思うんですけれども、その相乗効果というのはどうなんですか
落合博満:これは大きいと思います。ピッチャーは「この打席をどうやって打ち取ろうか」っていう、ピッチャー目線で物事を考えますけれども、大谷は両方で考えなきゃいけない。ピッチャーだけじゃなくて、このバッターをどういうふうに抑える、このピッチャーをどうやって打つっていう、それが混ざり合って、打席に入ったときは、「こういう攻め方してくるだろう」「俺だったらこういう攻め方をされたら嫌だ」「打つんだったらこういうボールを待って打つのがいいだろう」と。すべてプラスの方向に出てるんじゃないかと思います。
Q:大谷選手の投球術の中で、最も注目なさってる球。
落合博満:やっぱりまっすぐですよ。その日のまっすぐの走り具合によって、変化球はどうにでも使いようはあると思うんです。なぜ今、ゲームごとに使い分けてるかっていえば、当然、大谷、誰も知りませんよね。打席にも立っていない。必ず先乗りスコアラーでもなんでも、分析するのが今のアメリカですから、こういう傾向が出てますよっていうのは、全選手が頭の中にインプットして打席に入っている。それと同じような攻め方したら、もしかしたら打たれるんじゃないか。例えばスプリット=フォーク使いました。次のとき、カーブ使いました。このカーブの軌道って、誰も知らないです。だから、今はどの球場行って、どの打者と対戦しても、ストレートの走りがよければ、すべての変化球は生きてくると思います。
Q:高めのストレートをあえて投げ込むというのは、野球の常識としてどうなんですか、怖いものじゃないんですか、ピッチャーとしては。
落合博満:元来、高めのボール打つというのは、みんな、下手なんですよ。 まして今みたいに、フライボールを打ちましょうと言うんであれば、この高さのものをボールをこうやって上げようとしてるんでしょ。上からこう来て、ボールを潰して上げるんじゃなくて、下から(バットが)来るっていうことは、ファウルになる確率も多いし、まっすぐ走ってたらそのまま空を切ってしまう。 やっぱりインサイドの高めっていうのは…外国人選手、日本人より大きいですからね。バットのたたみ方とか腕の使い方っていうのは、小さい人から比べれば、多少下手って言ったら悪いんだけれども、そういう部分があります。だから、アメリカとか外国から来た選手が、日本で野球やるときは、まずインサイドの高いボールで攻めましょうと。オープン戦のころにね。それで、ここは打てるのかどうか。その次は、外へ流れていくボール際のスライダーを追っかけるのかどうなのか。どこのボールだったら打てるのかっていうのを、オープン戦で、全部、試して投げます。そうやってデータを取って、公式戦に入っていきます。大谷がやっぱり、今のアメリカの流れからしたら、それはインサイドの高め、速いボールは、恐らく打たれることは…。 まぁ、20回に1回、30回に1回ぐらいの確率で考えてもいいんじゃないのかな。そこで1つだけね、20打数1安打1ホームランと、20打数10安打5割ヒットばっかり、どっちがピッチャーの頭に残るかっていう。そこの戦いでもある。1本のホームランがものすごく印象に残って、そこは投げづらいというふうになったときに、大谷は苦労すると思う。

秋工同窓生の皆様 落合博満さん(秋工野球部OB)の応援よろしくお願いいたします。

以上

外部リンク:
  〇落合博満選手プロ野球記録:
  〇落合博満 講演会 2018 画像:
  〇落合博満 動画 画像:
  〇落合博満 現役時代 画像:
  〇落合博満記念館:
  〇NHK グローズアップ 現代:

NHKクローズアップ現代 落合博満秋工野球部OB 元中日監督 (1)

NHKクローズアップ現代 落合博満秋工野球部OB 元中日監督 (2)

船木政秋氏 (秋田在住S44K)


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