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なまはげ通信

2020/06/07

泣く子はいねぇが(仮)「考えた以上の絵が撮れた」佐藤快磨監督(糸井真吾秋工OB応援)

秋工同窓会
各 位
泣く子はいねぇが(仮)「考えた以上の絵が撮れた」 佐藤快磨監督(糸井真吾秋工OB応援)を 紹介させていただきます。

秋田市出身の佐藤快磨(たくま)監督が手掛ける映画「泣く子はいねぇが(仮)」が今秋の全国公開を予定している。 テーマは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「男鹿のナマハゲ」。 3月16日まで男鹿市や秋田市などで撮影が行われた。 佐藤監督は「スタッフやキャストと相談しながら、自分が描きたいと思うものを撮影できた。 考えた以上の素晴らしい絵が撮れている」と手応えを語った。

今回の映画は「万引き家族」の是枝監督が代表を務める映像制作者集団「分福」に構想が認められ、 是枝監督の協力を得ながら脚本作りなどを進めてきました。

主人公のたすく(仲野太賀)は娘を授かり、父親になったばかり。 だが酒に溺れて親としての自覚を持てず、妻のことね(吉岡里帆)から愛想を尽かされてしまう。 たすくは「父親らしさ」を証明しようとナマハゲに扮(ふん)することを決意するが、泥酔し、醜態をさらしてしまう。 逃げるように上京したたすくだが、妻や娘とやり直すために帰郷する。

佐藤快磨(たくま)監督:秋田出身でないキャストが多い中、秋田弁などで「秋田の空気」を作ってもらった。
せりふを考えるのが好き。自分が脚本に込めたイメージをすり合わせよりよい芝居にすることが出来た。 是枝さんには、ちゃんと話し合いながら無事撮れました。と伝えられそうです。 見どころは、構想当初から温めていたラストシーン。 主人公のたすくは、どうしたら父親になれるか模索している。そんな彼の姿を見てもらいたい。

是枝裕和監督よりコメント
3年前、最初に佐藤さんに会った時に聞いた映画の企画が、この「なまはげ」のお話でした。読ませてもらった脚本がとにかく面白かった。 登場人物たちの台詞がとてもリアルだったし、何より監督の切実さが伝わってきて、きっと佐藤さんはこれを撮らないと先へ進めないだろうと思い、 背中を押すことに決めました。理由はよく分かりませんが、なんだかいつも余裕のあるふりをしているので、撮影現場で目の色を変えて 必死になっている佐藤さんを早く見てみたいです。次世代の才能ある監督の登場を心待ちにしています。


是枝 裕和映画監督として
テレビマンユニオン在籍中の1995年に『幻の光』で映画監督デビューすると、第52回ヴェネチア映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。
続く2作目の『ワンダフルライフ』ではナント三大陸映画祭でグランプリを受賞、世界30ヶ国、全米200館で上映され
インディペンデント映画ながら国際的にも異例のヒットとなった。相米慎二とタッグを組んでいた安田匡裕が『ワンダフルライフ』から
プロデューサーとなり、亡くなる2009年まで是枝作品をサポートし続けた。

2001年、『DISTANCE』でカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に初出品。2004年、『誰も知らない』で柳楽優弥が 第57回カンヌ国際映画祭において史上最年少・日本人初にして最優秀男優賞を受賞すると日本国内でも大きなニュースとなる。
この作品は巣鴨子供置き去り事件を題材に是枝が20代の頃から脚本を書き15年かけて映画化に至った作品で数々の作品賞も受賞。
まだネグレクトという言葉が知られていない時代に育児放棄された子どもたちが生きる姿を映し世間に衝撃を与えた。
2008年、『歩いても 歩いても』では亡くなった自身の母を反映させた普通の家族のとある日常を描き出すが、 海外のエージェントには「ローカル過ぎて理解されないだろう」と言われてしまう。さらに30館スタートの小規模上映のうえに、 配給会社のシネカノンが倒産してしまい収益も回収ゼロに見舞われるが、公開された各国で「あれは自分の母親だ」と評され、 国境を越えて多くの映画ファンから高い支持を受ける作品となった。
オリジナル作品を作り続けてきたが、業田良家の漫画『ゴーダ哲学堂 空気人形』を見て、主人公の空気人形に吹き込まれる 「息」をメタファーにした官能的な世界を描き出したいと映画化を熱望し、2009年に『空気人形』を制作。初めて原作漫画を映画化しファンタジーに挑戦した。
2013年には『そして父になる』は第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、業績で2013年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
2018年、『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルム・ドールを受賞した。 日本人監督としては、『地獄門』の衣笠貞之助、『影武者』の黒澤明、『楢山節考』と『うなぎ』の今村昌平に続き、史上4人目、21年ぶりの受賞となった。

佐藤監督を応援する会 糸井真吾会長(秋工OB)
撮影には多くの市民が協力した。中でも有志でつくった「佐藤監督を応援する会」は、構想段階から5年近くにわたって 「ナマハゲの映画を撮りたい」という佐藤監督を支えた。撮影開始後は頻繁に製作スタッフと情報交換し、 早朝から深夜まで現場に立ち会って交通整理や出演者の送迎といった雑務をこなした。

参考:
  佐藤快磨たくま監督 画像 :
  秋田出身の佐藤快磨監督、男鹿ロケ順調 是枝さん、撮影現場視察:
  映画「泣く子はいねぇが(仮)」製作を支援する!プロジェクト:
  『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルム・ドールを受賞:


秋工同窓生の皆様 佐藤快磨たくま監督(糸井真吾応援する会会長 秋工OB)の応援よろしくお願いいたします。

以上



01 泣く子はいねぇが(仮)「考えた以上の絵が撮れた」 佐藤快磨監督

02 男鹿のなまはげを題材にした

03 佐藤監督を応援する会 糸井真吾会長(秋工OB)左

04 是枝裕和これえだ ひろかず監督2015年、第68回カンヌ国際映画祭にて

05 主人公たすくの仲野太賀さん

06 たすく(仲野太賀)の妻役 吉岡里帆さん

07 たすくの親友役 寛一郎さん

08 たすくの兄 山中崇さん

09 たすくの母親役 余貴美子さん

10 たすくが秋田を離れるきっかけとなったナマハゲ行事を存続する会の会長役 柳葉敏郎さん

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