「よりによって旅行の日に生理が…」「温泉も海もプールも行けない…」「せっかくの非日常が台無し!」──。女性なら一度はそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。この記事では、旅行中に生理が来たときの現実的な対処法と、事前にできる準備・回避策をわかりやすく解説します。
「旅行×生理」はなぜ最悪なのか?
1. 観光や移動がつらい
生理中は体調が不安定になりやすく、腹痛・頭痛・倦怠感・眠気などが重なります。さらに長時間の移動や観光地のトイレ事情が悪いと、余計にストレスを感じやすくなります。
2. 温泉・プール・海が楽しめない
「温泉旅行なのに入れない」「リゾート地で海に入れない」など、旅行のメインイベントが制限されるのはかなりショックです。タンポンや月経カップで入浴は可能ですが、慣れていないと不安が残ります。
3. 荷物が増える&ナプキンの管理が大変
ナプキン・替えの下着・ポーチなどが増え、荷物がかさばります。特に海外旅行では「生理用品の種類が少ない」「品質が違う」などの問題も。
4. 写真に気を使う・気分が上がらない
せっかくの写真タイムでも、「むくんで顔がパンパン」「お腹が張って服が入らない」などの悩みが出やすく、テンションが下がってしまいます。
生理が来そうな旅行前にできる3つの対策
1. ピルで月経をずらす
医師の処方で「月経移動用ピル(中用量ピル)」を服用すると、生理日を前後にずらすことが可能です。旅行の2〜3週間前に婦人科を受診すれば、かなり高確率で予定日に重ならないように調整できます。
2. 旅行日程が決まったら早めに婦人科相談
「まだ先だから大丈夫」と思っていても、ピルの調整にはタイミングが必要です。出発の1か月前を目安に、早めに婦人科で相談しましょう。
3. サプリ・漢方で周期を安定させる
月経周期が不規則な人は、命の母ホワイトや加味逍遥散などの市販薬・漢方でホルモンバランスを整えるのもおすすめです。ただし効果はゆるやかなので、直前よりも普段からの体調管理が重要です。
もし旅行中に生理が来てしまったら?現地でできる5つの工夫
1. トイレの場所を事前にチェック
観光地では「トイレが遠い」「紙がない」などのトラブルもあります。Googleマップや現地ガイドアプリで、トイレマップを事前に確認しておくと安心です。
2. ナプキンよりも吸水ショーツ・月経カップを活用
最近は、吸水ショーツ(エヴァテイラー、ムーンパンツなど)や月経カップを使う人も増えています。長時間の観光でも漏れやムレを気にせず動けるのが利点です。
3. カイロ・鎮痛薬を常備
生理痛が強い人は、イブA・ロキソニン・バファリンルナなどの鎮痛薬を持参。腰やお腹を温める使い捨てカイロも必須です。
4. ゆるい服装でお腹を締めつけない
スキニーやタイトスカートは避け、ワンピース・ロングスカート・ワイドパンツなど、体を締めつけない服装を選びましょう。
5. 予定を詰めすぎない
体調が読めない生理期間中は、「詰め込みスケジュール」より「余裕ある旅程」にするのが鉄則です。無理せず、のんびり過ごす時間も予定に組み込みましょう。
旅行中に役立つ「生理用持ち物リスト」
- ナプキン(昼用・夜用)
- タンポン or 月経カップ
- 吸水ショーツ
- 鎮痛薬(イブ・ロキソニンなど)
- 使い捨てカイロ
- ウェットティッシュ
- 消臭袋 or ジップロック
- 替えの下着(多めに)
- 生理用ポーチ
特に海外旅行では現地で合うナプキンが手に入らないことも多いので、日本の製品を多めに持っていくのが鉄則です。
まとめ:旅行と生理は両立できる!
「生理が重なって最悪」と感じる気持ちは当然です。でも、正しい準備と工夫をすれば、旅行を楽しむことは十分可能です。
・ピルで日程をずらす
・痛み止め・吸水ショーツを活用する
・体を温めて無理をしない
この3点を押さえるだけで、気持ちにも余裕が生まれます。
万が一、生理が重なってしまっても「この旅が台無し」と決めつけず、「自分をいたわる旅」に変える気持ちで過ごしてみてください。いつもよりゆっくり流れる時間が、意外と心地よいものになるかもしれません。

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