メプチンエアーは薬局で買える?知っておきたい購入方法と注意点

メプチンエアーってどんな薬?

吸入薬としての役割

メプチンエアーは、喘息(ぜんそく)や慢性気管支炎などの症状を和らげるために使われる「吸入薬」です。
薬の成分が霧状になって肺に直接届くため、咳や息苦しさなどの症状をすばやく和らげてくれるのが特徴です。
病院で処方されるこの薬は、発作が起きたときに使う「発作治療薬」として広く使われています。

吸入薬は飲み薬よりも効き目が早く、体への負担も少ないことが多いです。
メプチンエアーのような薬は、症状が出たときに素早く吸入することで呼吸を楽にし、生活の質を守る大切な薬なのです。

主に使われる病気とは?

メプチンエアーは主に「気管支喘息」や「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」などの病気で使われます。
これらの病気は、気道が狭くなったり炎症を起こしたりして、息がしにくくなるのが特徴です。

メプチンエアーに含まれる成分「プロカテロール塩酸塩」は、気道の筋肉をゆるめて広げる働きがあります。
そのため、発作的に息苦しくなったときに素早く吸入すれば、気道が広がり呼吸がしやすくなるのです。
ただし、あくまで「症状を和らげる」ものであって、「病気を治す薬」ではないということを覚えておきましょう。

効果のあらわれ方と持続時間

メプチンエアーは吸入してからおよそ5分以内に効果があらわれはじめます。
この即効性が、多くの喘息患者さんにとって頼りになるポイントです。

ただし、その効果はおおよそ3~4時間ほどしか持続しません。
そのため、「予防薬」として毎日使うタイプの薬ではなく、「今、苦しい!」というときに使う「救急用」として使われます。

長く効く薬ではないので、発作が頻繁に出るようなら、医師に相談して予防薬を処方してもらう必要があります。
むやみに回数を増やしてしまうと副作用のリスクもあるため、使い方には注意が必要です。

薬局でメプチンエアーは買えるのか?

市販薬との違いとは?

メプチンエアーは、一般的な市販薬とは違い、「医師の処方箋」がないと買えない「医療用医薬品」です。
ドラッグストアなどに並んでいる薬とは異なり、店頭で自由に手に取って購入することはできません。

市販薬は、軽い症状に対応できるように作られていて、副作用のリスクも低めに設定されています。
しかし、メプチンエアーのような処方薬は、効果が強いぶん、副作用のリスクもあるため、専門の知識がある医師による診察が必要になるのです。

処方箋が必要な理由

メプチンエアーが処方箋なしでは買えないのは、「使い方を間違えると危険」だからです。
たとえば、吸入の回数を守らずに使いすぎると、動悸(どうき)や手のふるえなどの副作用が出ることがあります。

また、症状が悪化しているのに、薬でごまかして病院に行かない人がいると、大きな病気を見逃してしまうこともあります。
こうしたリスクを減らすために、医師が「この人には本当に必要か?」「どれくらいの量を使えばいいか?」を判断して、処方箋を出すのです。

購入までの具体的な流れ

メプチンエアーを買うには、まず病院やクリニックを受診して医師の診察を受ける必要があります。
そのうえで、「この薬が必要」と判断された場合に、処方箋がもらえます。

その処方箋を持って薬局へ行くと、薬剤師が内容を確認して薬を渡してくれます。
薬局では、使い方や注意点などの説明もしてくれるので、しっかり聞いておきましょう。
なお、処方箋の有効期限は4日間なので、早めに薬局へ行くことが大切です。

処方を受けるにはどうすればいい?

どこで診察を受ければいい?

診察は、内科や呼吸器内科、耳鼻科などで受けることができます。
特に喘息やCOPDが疑われる場合は、呼吸器内科が専門なのでおすすめです。

近くに専門のクリニックがない場合は、かかりつけの内科でも問題ありません。
まずは症状を説明し、「息苦しさがある」「咳が続いている」など、日常生活で困っていることを具体的に伝えるとスムーズです。

初診と再診のポイント

初めて受診する場合は、診察に時間がかかることがあります。
そのため、保険証やこれまでの治療歴、使っていた薬がわかるものを持って行くとスムーズです。

一方、再診の場合は、前回と同じ症状であれば診察が短時間で済むこともあります。
ただし、症状が変わった場合や、副作用が出た場合には、きちんと伝えることが大切です。
医師はその情報をもとに、薬の種類や量を調整してくれます。

オンライン診療は使える?

最近では、オンライン診療を使ってメプチンエアーを処方してもらうことも可能になってきました。
特に再診の場合や、過去に同じ薬を使ったことがある人は、スマホやパソコンを使って診察を受けることができます。

オンライン診療に対応しているクリニックを探し、予約をとることで、通院しなくても処方箋がもらえます。
その処方箋をもとに、自宅に薬を送ってもらうか、近くの薬局で受け取ることもできます。

ただし、初診の場合や、症状が重いときは直接の診察が必要になることもあるため、状況によって使い分けましょう。

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